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2019/08/26 10:54


別にメモは1ページ目から書く必要は無い。どこか途中のちょうど良いところを探してそこから書いても良い。人はどうしてか書き始めようとするとノートの1番はじめから書かなければいけないと言う先入観を持ってしまう。

その律儀さはとても素敵だけど、ことメモを取る行為においては足枷になってしまう。もっと気楽で良いんだ、もっとリラックスしておこなっていいんだよ。あたかも自分を研究者のように振る舞う必要は無い。一人の凡人として見たものを自分の感じたままに書き記していく行為がメモにとってもっとも心地が良いはずだ。大事なのはそこ、あとは変な話、非常識な手口でも構わない。 ただ、メモを取るときに守った方が良いものは確かにある。 結論から言うと ①『ノートを分ける』 ②『マーカー』と『付箋』を用意する この2つを守るだけで君のノートはいつも以上に良くなるはずだ。 まず①『ノートを分ける』だけど、どうしてノートを分けなければいけないかわかるかな。もっと細かく言うと、雑記とアイディアの1軍、2軍、3軍といったように用途や質によってノートを使い分けるんだ。一体どうしてだろ。 答えは簡単だ。後で読み返したときに一体何が重要で何がどうでもいい情報なのか一目でわかるようにするためなんだ。 その時に迸った熱量と衝撃というのは後々見返すと別にたいしたことがなかった、なんてことはよくある。とびきり優れたアイデアが出ることもまた然りだ。ただし用意したノートが一冊だけだとごちゃ混ぜになり、探すのに時間が掛かるしアイデアの質が良く分からなくなってしまう。そうしたその場の衝動だけで書いた二流と一流のアイデアが混在してしまうのは避けよう。生ゴミと寿司を同じさらに入れる人は居ないようにね。 まず何でも書いていい雑記用ノートを用意する。1日でも2日でもいいので、のちに見返してみたときにこのアイデアは最も良質ならば1軍だ。
まあまあ良ければ2軍、今は使えないけど寝かせておきたい3軍、とアイデアの部屋を分けよう。
『部屋』とはもちろんノートの事なので1軍のノート、2軍用のノート、3軍用のノートを用意する。こうすることでそのアイディアの次元が明確に定義される。それは後々、君がアイデアを醸成したり、何かに転用させる際になかなか都合が良いんだ。 次に②『マーカー』と『付箋』を用意する、だ。振り分けたアイデアの重要な部分にはマーカーで強調しておくと良い。こうすることでそのアイデアや情報の何が最重要なのか、はたまたもっとも魅力的なのかを確認できる。もうひとつ言い換えるとすれば、情報が立体化するから良いんだ。メリハリがつくといえば分かりやすいだろうか。
ノートを開いて全文を同時に見れる人間は滅多にいない。僕らはサヴァン症ではないからね。だからこそ、マーカーで「ここが重視すべき場所だよ」「ここが、このアイデアの本質なんだ!」と突起させておけばまず初めに目に飛び込んでくる。そして付随するものへ目線を遷移させてゆくんだ。番号を振らずに見る人間(まあ君自身なんだが)の視線を操作する感覚かな。
付箋は言うに及ばず、追加情報を貼り付けたり、「これ根拠があやしいんだよな」という情報を一応メモに留めておきたい場合に効果がある。嘘っぱちだったら剥がして捨てれば良いんだから。
これは余分なことだけど、色違いのボールペンをできる限り揃えておくとより一層情報は解像度を増し、君自身のアイデアの興奮や重要性が再現されやすい。不思議なもので、色は視覚情報のなかでも無意識のうちに見る人に影響を与えてしまう。赤を使うと危険な情報に見えてしまうし、青だとどんな注意も大したことない見逃しても良い情報に思えてしまう、などだ。

上に記したことはメモを取る方法の一部だ。
ほかにも優れたメモ取り名人の方々が自身のメモの取り方を書籍で発表したり、ブログや動画にしているので、自分に合うものを探してみてほしい。