KOUGOISHI は、現在準備中です。
2019/08/26 10:49
昨今やたらと見かける文字群がある。
「イノベーション」「働き方改革」「シンギュラリティ」「A.I.」「〇〇2.0」「PDCA」などさまざま。
新しい感覚が生まれるのは文明社会の宿命のようなものだし、そうあっても良いと君がそう思うように僕もそう思う。それが人類らしさでもある。
ただ、この言葉の陳列を眺めていると「サマータイム」や「プレミアムフライデー」を思い出して仕方ないんだ。
一瞬で形骸化していったあの言葉たち。化石となって地中奥深くに埋もれてしまった。
人々の記憶の地層に思い出される日を待っている悲しい言葉の化石たち。みんなからすぐに存在を忘れ去られる寂しい骨たち。
King Crimsonの“Dinosaur”を思い出した。
「僕は恐竜。誰かが僕の骨を掘り返している。」
有効活用という名のスコップで、それら埋もれた言葉の骨を掘り起こす日が来ることを願っている。そしていま世間を賑わせている言葉たちが急速に石化しないように祈るばかりだ。